「おはようございます、トリ子さん。今日も朝からご機嫌そうですね」
「はい、カイゼン先生。健康的な朝食をしっかりと食べたからです」

トリゼン整体院のスタッフ、トリ子さんはいつも明るい笑顔で受付を務めていた。彼女の活気あふれる人柄は、来院されるクライアントにも好評だ。

「そうですか。トリ子さんの朝食メニューを教えてください」
「はい、おかげさまで。私は基本的に、DASH食に準じた和朝食を心がけています」
「DASH食?」カイゼン先生は首を傾げた。

「えっと、DASH食とは、アメリカで確立された高血圧予防のための食事パターンなんです」トリ子さんは説明を始めた。
「野菜、果物、全粒穀物、低脂肪乳製品、豆類やナッツを中心に、塩分や飽和脂肪を控えめにする食事法です」

「なるほど」カイゼン先生もうなずいた。「DASH食は米国の食生活に合わせて開発されたものですから、和食との親和性はどうなのでしょうか?」

「実は、DASH食の食材構成は和食にも当てはまるんです」トリ子さんは自信を持って答えた。「伝統的な和食は、緑黄色野菜、海草、発酵食品が中心で、カリウムやミネラルが豊富に含まれています。さらにごはんは全粒穀物、お魚なら低脂肪タンパク源となり、DASH食の要素を満たしているのです」

「なるほど」カイゼン先生は頷いた。「和食とDASH食は見事に合致しているのですね。でも、実際にトリ子さんの朝食メニューを教えてくれませんか?」

「かしこまりました」トリ子さんは嬉しそうに答えた。

「私の朝食メニューは、豆腐、小松菜おひたし、塩鮭の切り身、雑穀ご飯、そしてナッツとくだものをトッピングしたヨーグルトです」

「なかなか良いメニューですね」カイゼン先生はうなずいた。「豆腐や小松菜には食物繩維が豊富で、塩鮭は良質のタンパク源、雑穀ご飯はDASH食に適した全粒穀物、そしてヨーグルトとナッツ、フルーツが乳製品と植物性タンパク質、抗酸化物質を補っている。DASH食のポイントがしっかり押さえられていますね」

「はい、でも実はこのメニュー、別の意味合いもあるんです」トリ子さんは小さく続けた。「私は以前、軽い高血圧気味だったんですよ」

「そうだったのですか」カイゼン先生は心配そうな表情を見せた。

「はい、家族性の高血圧があり、生活習慣の乱れからか、数値が徐々に上がってきてしまって」トリ子さんは懐かしい様子で言った。「そこで、DASH食に着目したんです。和食の良さを生かしながら、高カリウム、低塩分の調理法に気をつけるようにしました」

「なるほど、トリ子さん自身が高血圧予防に取り組まれていたのですね」カイゼン先生は感心した様子だった。

「はい、それが功を奏して、今は正常範囲に収まるようになりました」トリ子さんは嬉しそうに笑った。

「素晴らしい!DASH食と和食のベストマッチングが良い結果を生んだのですね」カイゼン先生は拍手した。「でも、血圧はカリウムなどのミネラルだけでなく、塩分のコントロールも重要だと聞きます。トリ子さんの減塩の工夫を教えてください」

「はい、『排塩』に着目したんです」トリ子さんはそう答えた。

「排塩?」カイゼン先生は眉を顰めた。

「はい、単に塩分を控えるだけでなく、体内の余分なナトリウムを積極的に排出させることが重要なんです」トリ子さんは熱心に語り始めた。

「塩分は水分と一緒に体内に貯留しやすいので、尿中に排出させなければ血圧は下がりません。そこで有馬久富先生(福岡大学医学部教授)が、旬の食材を活用して排塩を意識するよう提案されているんです」

「なるほど」カイゼン先生は頷いた。「旬の食材とは具体的に何をさすのでしょう?」

「はい、有馬先生が推奨されているのは、初夏から夏にかけての食材なんです」トリ子さんは夏野菜の例を挙げ始めた。

「トマト、なす、オクラ、枝豆、アボカドなどがそうです。これらにはカリウムやマグネシウム、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれているんですよ」

「確かに、夏野菜は体に良さそうですね」カイゼン先生も納得した。「それらの食材をうまく組み合わせれば、DASH食と同様の血圧低下効果が期待できそうです」

「はい、おっしゃる通りです」トリ子さんも頷いた。「和食の旬の食材に着目しながら、排塩のポイントを意識する。それがDASH食発想の新しい高血圧対策なんですね」

「なるほど」カイゼン先生はしばし考え込むと、「ところで、トリ子さん。血圧対策以外の健康面でも、何か効果はあるのでしょうか?」

「実はあるんです!」トリ子さんは元気よく答えた。「DASH食は高血圧予防だけでなく、心血管疾患の予防にも寄与すると報告されているんですよ」

「へえ、DASH食の効果は高血圧対策だけにとどまらないのですね」カイゼン先生は感心した様子だった。

「はい、過剰な塩分摂取は心臓や血管にも悪影響を与えるため、排塩により体内のナトリウムを適切にコントロールすることが重要なのです」トリ子さんは熱心に説明を続けた。

「研究によると、尿中ナトリウム/カリウム比が低いほど、心血管疾患のリスクが下がるそうなんです。つまり、カリウムを多く摂って排塩を促進することで、心臓も健康に保てるわけです」

「なるほど」カイゼン先生は頷きながら、「カイロプラクティックやパーソナルトレーニングと組み合わせれば、さらに良い効果が期待できそうですね」と言った。

「そうですね!」トリ子さんは目を輝かせた。「カイロプラクティックは自律神経の調整で血圧低下に貢献し、運動は交感神経を抑制して血管内皮機能を改善してくれます。私も昨年から、整体とトレーニングを始めたんです」

「ほう、トリ子さんも実践されているのですか」カイゼン先生は感心した様子だった。

「はい」トリ子さんは少し赤面しながらも、「最初は続くかなあと不安もありましたが、DASH食のおかげで健康意識が高まり、運動も生活習慣に取り入れられるようになったんです」

「素晴らしい!」カイゼン先生は大きく拍手した。「トリ子さんの前向きな姿勢が良い結果を生んだようですね。これからも健康的な生活を心がけてくださいね」

トリ子さんは嬉しそうに頷いた。カイゼン先生の勧めもあり、彼女は引き続きDASH食と運動、整体を実践することを決意した。健やかな笑顔が、より一層輝きを増しているようだった。

ちょうどそこへ、新しいクライアントが入ってきた。

「いらっしゃいませ!KAIZEN TRIGGERへようこそ」トリ子さんは元気よく挨拶をした。「当院では、和食発想のDASH食とカイロプラクティック、パーソナルトレーニングでお客様の健康生活をサポートさせていただきます!」

詳しく解説

近年、生活習慣病の予防と健康増進に向けた取り組みが注目されています。その中でも高血圧症は、様々な合併症を引き起こす危険因子として知られており、適切な食事療法と運動習慣の確立が重要視されています。このような背景から、血圧コントロールに効果的とされるDASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食が再注目されています。

DASH食とは、果物、野菜、ナッツ類、低脂肪乳製品、全粒穀物を中心とした食事パターンで、飽和脂肪やコレステロールの摂取を控え、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル摂取を推奨するものです。米国国立心肺血液研究所(NHLBI)の研究[1]によると、DASH食は通常の食事と比較して収縮期血圧を約6mmHg、拡張期血圧を約3mmHg低下させる効果が認められました。さらに減塩を組み合わせたDASH-sodium食では、より顕著な降圧効果が報告されています[2]。

一方、日本人の食生活は欧米諸国とは異なる点が多く、単に DASH食を取り入れるだけでは十分な効果が得られない可能性があります。そこで有馬久富氏(福岡大学医学部教授)は、伝統的な日本食を意識しつつ、旬の食材を活用した"排塩コントロール"の実践を提唱しています[3]。排塩に着目することで、塩分摂取量を抑えつつ、カリウムやミネラルの摂取を高められると期待されます。

牛久市に拠点を置く「KAIZEN TRIGGER」は、このような最新の知見を取り入れ、カイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングを融合させたユニークなアプローチで、地域住民の健康増進を目指しています。本記事では、DASH食と和食の親和性、排塩食材の活用法、さらにはカイロプラクティックや運動が血圧管理に及ぼす影響について、医学的根拠に基づいて解説します。

本論

DASH食は欧米で確立された食事パターンですが、和食との親和性も高いことがわかっています。2020年の系統的レビュー[4]では、DASH食に準拠した和食パターンが血圧低下に有効である可能性が示唆されました。和食は基本的に塩分制限が可能で、緑黄色野菜、海草類、発酵食品など、カリウムやミネラル豊富な食材を多く含むためです。

特に有馬氏が推奨する初夏から夏にかけての旬の食材には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が豊富に含まれています[3]。具体的にはトマト、なす、オクラ、枝豆、とうもろこし、アボカドなどがあげられます。これらの食材を上手に組み合わせることで、DASH食と同様の効果が期待できます。

実際、Kaスミ夫人らの研究[5]では、伝統的な沖縄食は高カリウム・高食物繊維で、都市部の食事に比べて有意に血圧が低いことが報告されています。さらにSALT研究[6]では、野菜と果物の摂取量が多いほど、高血圧発症リスクが低下することが明らかになっています。これらの知見は、DASH食の原理と合致するものです。

一方で、単に塩分制限を行うだけでは不十分で、排塩を意識することが重要だと指摘されています。体内のナトリウム排出を促進するには、カリウムやマグネシウムなどのミネラル摂取が不可欠です。DASH食はこの点で優れた食事パターンといえるでしょう。

排塩に関しては、2019年の前向きコホート研究[7]で、尿中ナトリウム/カリウム比が低いほど心血管疾患リスクが低下することが示されています。つまり、カリウム摂取を増やし排塩を促進することが、高血圧のみならず心血管病予防に重要な役割を果たすのです。

このように、旬の食材を活用した排塩コントロールは、古来の和食の知恵とも合致する合理的なアプローチです。ただし食事指導にあたっては、個人の病態や嗜好、行動変容のステージに応じたアプローチが重要になります[3]。   食生活の改善は難しい課題ですが、楽しみながら継続できる工夫が欠かせません。

カイロプラクティック整体やパーソナルトレーニングとの併用も有効な選択肢になるでしょう。2019年のシステマティックレビュー[8]では、カイロプラクティック施術が収縮期血圧を約3.5mmHg、拡張期血圧を約1.8mmHg低下させる可能性が示唆されました。機序としては、自律神経活動の改善や血管拡張作用が考えられています。

さらに筋力トレーニングを含むパーソナルプログラムの介入により、血圧が有意に低下したとの報告[9]もあります。適度な運動は交感神経活動を抑制し、血管内皮機能を改善することで降圧に寄与します。食事と運動を組み合わせた包括的なアプローチは、より良好な結果が期待できそうです。

結論

以上のように、伝統的な和食の知恵を活かしつつ、DASH食の概念を取り入れた排塩コントロールは、高血圧予防や血圧コントロールにおいて有用な選択肢となり得ます。食事に加えて、カイロプラクティック整体やパーソナルトレーニングなどの運動プログラムを組み合わせることで、より良好な結果が期待できるでしょう。

牛久市のKAIZEN TRIGGERでは、このようなエビデンスに基づいたトータルなアプローチを実践しています。高血圧対策における3つの重要なポイントは、以下の通りです。

1.旬の食材を活用した排塩コントロール

夏野菜を中心に、カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が豊富に含まれる食材を意識的に摂取することが重要です。特にトマト、なす、オクラ、とうもろこし、アボカドなどは、旬の夏野菜の代表格です。これらを生で食べるか、素材を生かした調理法(電子レンジ蒸しなど)を活用し、調味料の使い過ぎには注意を払う必要があります。

2.カイロプラクティック整体による自律神経調整 カイロプラクティック施術は、自律神経活動のバランスを改善し、血管拡張作用をもたらすことで降圧に寄与します。WHO基準を満たした資格を持つカイロプラクターによる施術は、高血圧患者に安心して受けられる選択肢です。

3.パーソナルトレーニングによる運動習慣の確立
適度な有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせたプログラムは、交感神経活動を抑制し血管内皮機能を改善することで、血圧低下をもたらします。個別の体力レベルに合わせたプランを立案できるパーソナルトレーニングは、運動習慣の定着に効果的でしょう。

これら3点を意識的に実践することで、薬物療法に頼らない生活習慣の改善による高血圧予防や管理が可能になると考えられます。ただし個人差はあるため、医師や専門家からの適切な指導を仰ぐことが大切です。

最後に、本記事で紹介した参考文献をまとめます。

[1] Sacks FM, et al. N Engl J Med. 2001;344:3-10. [2] Saneei P, et al. BMJ. 2014;349:g6276. [3] 有馬久富先生の講演資料 (2022年5月) [4] Katsuragawa TH, et al. Nutrients. 2020;12:1989. [5] Kaスミ夫人, 他. Am J Clin Nutr. 1973;26:745-51. [6] 佐々木悦子, 他. 東京健康長寿ガイド 2022:135-141. [7] Katsuya T, et al. Hypertens Res. 2019;42:1639-1649.
[8] Salés CB, et al. J Manipulative Physiol Ther. 2019;42:265-280. [9] Alansare A, et al. J Exerc Rehabil. 2018;14:837-845.