カイゼン先生は、KAIZEN TRIGGERの診療室で、いつものように患者さんのカルテを確認していました。そこへ、明るい声とともに受付スタッフのトリ子さんが入ってきました。
「おはようございます、カイゼン先生!今日も素敵な一日になりそうですね」
カイゼン先生は顔を上げ、微笑みました。「おはよう、トリ子さん。今日も元気そうだね」
「はい!先生、昨日の夜、テレビで人工股関節全置換術を受けた方がゴルフを楽しんでいる特集を見たんです。でも、少し気になることがあって...」
「何かな?」
「手術後にゴルフをしても大丈夫なのかなって。股関節への負担とか、筋肉の使い方とか、心配になってしまって」
カイゼン先生は興味深そうに椅子を回し、トリ子さんに向き直りました。「なるほど、それは良い質問だね。実は最近、その話題に関する興味深い研究が発表されたんだ」
「本当ですか?教えていただけますか?」トリ子さんは目を輝かせました。
「もちろん」カイゼン先生はゆっくりと説明を始めました。「この研究では、人工股関節全置換術を受けた患者さんのゴルフスイング中の股関節の動きや力、筋肉の活動を詳しく調べたんだ」
「へぇ、それはすごいですね!どんなことが分かったんですか?」
「まず、ゴルフスイング中の股関節の動きは、健康な人とほぼ同じくらいだったんだ。でも、股関節にかかる力は、ジョギング中とほぼ同じくらい大きかったんだよ」
トリ子さんは少し心配そうな表情を浮かべました。「それって、危険ではないんですか?」
カイゕン先生は首を横に振りました。「実は、そこまで心配する必要はないんだ。確かに力は大きいけど、ゴルフスイングの回数はジョギングの歩数に比べるとずっと少ないからね。だから、長期的に見ても股関節への悪影響はほとんどないと考えられているんだ」
「なるほど!回数が少ないから大丈夫なんですね」トリ子さんはほっとした様子でした。
「そうだね。でも、もっと興味深いのは筋肉の活動なんだ」カイゼン先生は続けました。「特に、腸腰筋という股関節を曲げる筋肉の活動が両足とも非常に高かったんだよ」
「腸腰筋...ですか?」トリ子さんは首をかしげました。
「そう、この筋肉はゴルフスイング中にかなり働いているんだ。これは良いニュースだよ」
「どうしてですか?」
「腸腰筋を鍛えることで、股関節の安定性が増すからね。つまり、ゴルフは人工股関節の患者さんにとって、リハビリテーションの一環としても有効かもしれないってことなんだ」
トリ子さんの目が輝きました。「わぁ、素晴らしいですね!ゴルフを楽しみながらリハビリにもなるなんて」
「そうだね。でも、気をつけなければならない点もあるんだ」カイゼン先生は真剣な表情になりました。「研究では、女性や股関節の状態があまり良くない人、そして股関節にかかる力が大きい人ほど、ゴルフ中や後に痛みを感じる傾向があったんだ」
「そうなんですか...」トリ子さんは少し落胆した様子でした。
「でも、心配しなくていいよ」カイゼン先生は優しく微笑みました。「私たちKAIZEN TRIGGERでは、カイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングを組み合わせて、個々の患者さんに合わせたアプローチができるんだ。股関節の状態を改善し、適切な筋力トレーニングを行うことで、ゴルフを安全に楽しめるようサポートできるんだよ」
「すごいです!」トリ子さんは興奮した様子で言いました。「でも、先生。私、ゴルフやったことないんです。でも、今の話を聞いていたら、やってみたくなってきちゃいました」
カイゼン先生は楽しそうに笑いました。「そうか、興味が湧いたかい?それなら、まずは基本的な動きから始めてみるのがいいかもしれないね。実は、ゴルフスイングの動きは、日常生活の中にも活かせるんだ」
「えっ、そうなんですか?」トリ子さんは驚いた様子でした。
「そうだよ。例えば、床に落ちた物を拾う時の動き。腰を曲げるんじゃなくて、お尻を後ろに引いて上半身を前に倒す。これ、ゴルフスイングの基本姿勢とよく似ているんだ」
「なるほど!」トリ子さんは目を輝かせました。「今度から、そうやって拾ってみます!」
カイゼン先生はうなずきました。「そうだね。日常生活の中で意識してみるのもいいかもしれない。でも、本格的にゴルフを始めるなら、まずは専門家に相談するのが一番だよ。私たちKAIZEN TRIGGERでも、ゴルフに関する相談を受け付けているんだ」
「わかりました!」トリ子さんは元気よく答えました。「私も、少しずつ始めてみようかな。でも、まずは先生に相談しますね」
その時、診療室のドアがノックされ、患者さんが入ってきました。
「あ、お客様だわ」トリ子さんは慌てて立ち上がりました。「先生、ありがとうございました。とても勉強になりました!」
カイゼン先生は優しく微笑みました。「どういたしまして。トリ子さんの向上心は本当に素晴らしいよ。これからもその姿勢を大切にしてね」
トリ子さんは嬉しそうに頷き、軽やかな足取りで受付に戻っていきました。その背中を見送りながら、カイゼン先生は「彼女なら、きっと上手くゴルフを始められるだろうな」と思いました。
そして数週間後、トリ子さんは初めてのゴルフレッスンに向かう途中、道端に落ちていたゴルフボールを拾おうとして...見事なフォームでしゃがみこみました。
「わぁ!カイゼン先生の言った通りだわ!」トリ子さんは思わず声を上げました。「これなら、私もゴルフ上手くなれるかも!」
そう言って、トリ子さんは明るい笑顔で歩き出しました。彼女の姿は、まるでゴルフボールのように、未来に向かってまっすぐ飛んでいくようでした。

詳しく解説
人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty: THA)後のゴルフプレーに関する研究が近年注目を集めています。ゴルフは世界中で人気のスポーツであり、幅広い年齢層の参加者がいます。その中には、股関節置換術を受けた方々も含まれており、その割合は1〜9.5%にも及ぶとされています。このような背景から、THA後のゴルフプレーの安全性や効果について、詳細な研究が求められていました。
今回、私たち牛久市のKAIZEN TRIGGERでは、最新の研究結果に基づいて、THA後のゴルフプレーに関する重要な知見をご紹介したいと思います。この研究は、THA後のゴルフスイング中の股関節の動きや力、筋肉の活動を詳細に分析したものです。
研究では、10名の片側THA患者を対象に、モーションキャプチャーシステムを用いてドライバーショットの動作解析を行いました。その結果、以下のような興味深い発見がありました:
1. 股関節の動き:
THA後の患者さんのゴルフスイング中の股関節の動きは、健康な人とほぼ同等でした。具体的には、リードする足(左利きの場合は右足)とトレイルする足(左利きの場合は左足)の両方で、約20〜30度の回転が観察されました。これは、過度な回転や不自然な動きがないことを示しています。
2. 股関節にかかる力:
研究では、股関節接触力(Hip Contact Force: HCF)という指標を用いて、股関節にかかる力を測定しました。その結果、リードする足で平均5.1倍の体重、トレイルする足で平均6.6倍の体重の力がかかっていることが分かりました。これは、ジョギング時(時速6〜8km)の力とほぼ同等です。
3. 筋肉の活動:
特筆すべきは、腸腰筋の活動です。両足とも、最大随意等尺性収縮(Maximum Voluntary Isometric Contraction: MVIC)の60%以上の活動が観察されました。この高い活動レベルは、ゴルフスイングが腸腰筋の強化に効果的である可能性を示唆しています。
これらの結果から、THA後のゴルフプレーについて、以下のような考察が可能です:
まず、股関節の動きに関しては、THA後でも健康な人とほぼ同等の動きが可能であることが分かりました。これは、適切なリハビリテーションと練習により、THA後でも自然なゴルフスイングが可能であることを示しています。
次に、股関節にかかる力についてです。確かに、ジョギング時と同等の大きな力がかかっていますが、ゴルフスイングの回数はジョギングの歩数に比べてはるかに少ないため、長期的には股関節への悪影響は限定的であると考えられます。ただし、個人差があるため、カイロプラクティック整体やパーソナルトレーニングを通じて、個々の状態に応じたアプローチが重要です。
筋肉の活動、特に腸腰筋の高い活動レベルは非常に興味深い発見です。腸腰筋は股関節の安定性に重要な役割を果たすため、ゴルフスイングがTHA後のリハビリテーションの一環として有効である可能性があります。KAIZEN TRIGGERでは、この知見を活かし、カイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングを組み合わせた、より効果的なリハビリテーションプログラムの開発に取り組んでいます。
しかし、注意すべき点もあります。研究では、女性、股関節の状態が良くない人、股関節にかかる力が大きい人ほど、ゴルフ中や後に痛みを感じる傾向があることも明らかになりました。これらのリスク要因を持つ方々には、より慎重なアプローチが必要です。
KAIZEN TRIGGERでは、これらの最新の研究結果を踏まえ、以下のようなアプローチを提案しています:
1. 個別評価:
各患者さんの股関節の状態、筋力、柔軟性を詳細に評価します。これにより、個々の状態に合わせた最適なプログラムを立案することが可能になります。
2. カイロプラクティック整体:
股関節周辺の筋肉や関節の調整を行い、より自然な動きを促進します。これにより、ゴルフスイング中の不必要な負担を軽減することができます。
3. パーソナルトレーニング:
腸腰筋を中心とした股関節周辺の筋力強化を行います。ゴルフスイングの動きを意識したファンクショナルトレーニングも取り入れ、より効果的なリハビリテーションを目指します。
4. スイング指導:
必要に応じて、股関節への負担を軽減するスイング方法の指導を行います。例えば、ミニマリストゴルフスイングやパーシャルゴルフスイングなど、股関節への負担を軽減しつつ、パフォーマンスを維持する方法を提案します。
5. 継続的なモニタリング:定期的な評価を行い、股関節の状態や筋力の変化をモニタリングします。これにより、プログラムの効果を確認し、必要に応じて調整を行うことができます。
6. 栄養指導:
関節の健康維持に重要な栄養素の摂取について指導を行います。KAIZEN TRIGGERでは、LINEを使った食事内容のアドバイスも実施しており、日々の食生活からサポートいたします。
これらのアプローチを総合的に実施することで、THA後の患者さんがより安全にゴルフを楽しめるようサポートしています。
さらに、最近の研究では、ゴルフが単なる娯楽以上の価値を持つ可能性が示唆されています。例えば、Murray et al. (2017)の研究では、ゴルフが身体的・精神的健康に多くの利点をもたらすことが報告されています。特に高齢者において、バランス能力や筋力の向上、心肺機能の改善、認知機能の維持などの効果が期待できるとされています。
また、Stenner et al. (2016)の研究では、ゴルフが社会的つながりを促進し、高齢者の孤立を防ぐ効果があることが示されています。これらの知見は、THA後の患者さんにとって、ゴルフが単なるスポーツ以上の意味を持つ可能性を示唆しています。
一方で、THA後のゴルフプレーに関しては、まだ解明されていない点も多く存在します。例えば、異なるスイング技術が股関節にどのような影響を与えるか、あるいは長期的なゴルフプレーがTHAの耐久性にどのような影響を与えるかなどについては、さらなる研究が必要です。
KAIZEN TRIGGERでは、これらの未解明な点についても常に最新の研究動向をフォローし、より安全で効果的なアプローチの開発に努めています。例えば、モーションキャプチャー技術を用いた詳細な動作分析や、バイオメカニクスの知見を活かした新しいトレーニング方法の開発など、最先端の技術と知識を統合したアプローチを目指しています。
また、THA後のゴルフプレーに関する patient-reported outcome measures (PROMs)の重要性も認識しています。PROMs は患者さん自身の主観的な評価を数値化するものであり、客観的な指標だけでは捉えきれない患者さんの実感を理解するのに役立ちます。KAIZEN TRIGGERでは、定期的なPROMs の評価を行い、患者さんの満足度や生活の質の変化を細かく追跡しています。
さらに、近年注目されているのが、個別化医療(personalized medicine)のアプローチです。これは、個々の患者さんの遺伝的特徴や生活習慣、環境因子などを考慮して、最適な治療法を選択するというものです。THA後のゴルフリハビリテーションにおいても、この考え方を取り入れることで、より効果的なプログラムの開発が可能になると考えています。
例えば、骨密度や筋肉の質、関節の柔軟性などの個人差を詳細に分析し、それぞれの特性に合わせたトレーニングプログラムを提供することが可能になります。また、遺伝子検査の結果を参考に、個々の患者さんの回復力や炎症反応の特性を予測し、より精密なリハビリテーション計画を立てることもできるかもしれません。
KAIZEN TRIGGERでは、このような最新の医学的知見と技術を積極的に取り入れながら、常に進化し続けるカイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングのサービスを提供しています。
結論として、THA後のゴルフプレーは、適切な管理と指導のもとで行えば、安全かつ有益な活動となる可能性が高いことが分かりました。しかし、個々の状態に応じたアプローチが不可欠であり、専門家のサポートが重要です。
KAIZEN TRIGGERが提案する、カイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングを組み合わせたアプローチは、以下の3つの点で特に効果的だと考えられます:
1. 包括的なケア:
カイロプラクティック整体による関節や筋肉の調整と、パーソナルトレーニングによる筋力強化を組み合わせることで、より包括的なケアが可能になります。これにより、単に痛みを軽減するだけでなく、身体全体の機能を向上させ、ゴルフパフォーマンスの改善にもつながります。
2. 個別化されたアプローチ:
各患者さんの状態や目標に合わせて、カイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングの内容をカスタマイズします。これにより、より効果的かつ安全なリハビリテーションが可能になります。
3. 継続的なサポート:
定期的な評価と調整を行うことで、長期的な健康維持と競技力向上をサポートします。ゴルフは生涯スポーツであり、長期的な視点でのケアが重要です。
最後に、THA後のゴルフプレーを考えている方々へのアドバイスとして、以下の3点を強調したいと思います:
1. 専門家に相談する:
ゴルフを始める前に、必ず整形外科医やリハビリテーション専門家に相談してください。KAIZEN TRIGGERでは、初回の体験利用を通じて、専門家との相談の機会を提供しています。
2. 段階的なアプローチを心がける:
いきなりフルスイングから始めるのではなく、まずは基本的な動きから始め、徐々に難易度を上げていくことが重要です。KAIZEN TRIGGERのパーソナルトレーニングでは、このような段階的なアプローチを採用しています。
3. 継続的なケアを受ける:
定期的なチェックと調整を受けることで、問題の早期発見と対処が可能になります。KAIZEN TRIGGERでは、カイロプラクティック整体とパーソナルトレーニングを組み合わせた定期的なケアプランを提供しています。
THA後のゴルフプレーは、適切な管理と指導のもとで行えば、身体的・精神的健康の維持向上に貢献する素晴らしい活動となる可能性があります。KAIZEN TRIGGERは、最新の研究結果と専門的知識を活かし、皆様のゴルフライフをサポートしていきます。ゴルフを通じて、より健康で充実した生活を送りたい方は、ぜひKAIZEN TRIGGERにご相談ください。
参考文献:
1. Harada, T., Hamai, S., Hara, D., et al. (2023). Reverse dynamics analysis of contact force and muscle activities during the golf swing after total hip arthroplasty. Scientific Reports, 13(1), 8688.
2. Murray, A. D., Daines, L., Archibald, D., et al. (2017). The relationships between golf and health: a scoping review. British Journal of Sports Medicine, 51(1), 12-19.
3. Stenner, B. J., Mosewich, A. D., & Buckley, J. D. (2016). An exploratory investigation into the reasons why older people play golf. Qualitative Research in Sport, Exercise and Health, 8(3), 257-272.
4. Papaliodis, D. N., Photopoulos, C. D., Mehran, N., Banffy, M. B., & Tibone, J. E. (2017). Return to Golfing Activity After Joint Arthroplasty. The American Journal of Sports Medicine, 45(1), 243–249.
5. Mallon, W. J., & Callaghan, J. J. (1992). Total hip arthroplasty in active golfers. Journal of Arthroplasty, 7(3), 339-346.